都市づくりとイメージ 8

成田の国際空港に一番近い東京のターミナルは箱崎です。


箱崎に事業所があれば東関東自動車道路を使って成田に簡単に行けます。


場合によっては、京葉道路を使っても成田に行けます。


おまけに箱崎には非常に立派なバスターミナルがあります。


箱崎から羽田に行くのも比較的簡単です。


箱崎は見方によっては、一番国際的な窓口になる拠点です。


そこへ日本IBMは自分から出ていきました。


箱崎に拠点があれば、箱崎から混雑する道路を通って都心の事務所に行く必要がなくなるのです。


直接外国からの情報を受け止められるアンテナ基地としては絶好の場所です。


それと同じように、地方を商売にする企業、あるいは地方団体の出先は、羽田にオフィスを構えた方が都心にオフィスを構えるよりもはるかに良いかもしれません。


たとえば農協連合会のオフィスが羽田にあれば、地方からのお客さんは飛行機を降りればすぐに連合会に行けます。


また逆に食品や工業製品を取り扱う会社は、ここに本社があれば、地方をお客さんとするには便利です。


そうなればホテルもここに数多くつくられるでしょう。


場合によっては県の出先事務所も羽田にあった方が良いですね。

都市づくりとイメージ 7

港区から品川区・・・


そして大田区の羽田にかけての埋立地は、これからオフィス街として完成してくることになるでしょう。


拡張中の羽田空港の中央部を、東京湾岸道路が通ります。


東京湾岸道路の川崎に延びた部分は、日本鋼管の敷地を通り、横浜港につながります。


羽田空港の拡張工事が完成すると同時に、東京湾岸道路も、横浜と東京港の間が完成し、羽田を中心にして東京都心部と川崎・横浜はこれまでの首都高速自動車道路以外に、高性能のこの自動車道路で直結されます。


そうなれば、臨空都市というイメージで、羽田空港に隣接して、オフィス街が空港敷地の一部分にできあがります。


そこのオフィスの機能は、全国の地方都市と密接に結びつく中心的な情報拠点になります。


羽田空港の周辺にできるオフィス街は、航空ネットワークを駆使できる優れた立地条件をもっているので、都心部にある中枢的なオフィスのかなりの部分がここに移ってくるかもしれません。


たとえば日本IBMが、箱崎の東京シティエアターミナルの近くに事業所を新設しました。


日本IBMは世界企業です。


したがって成田の国際空港と直結しなければなりません。

都市づくりとイメージ 6

要するにガスと電気を主体とするエネルギー系の施設をもってくるでしょう。


場合によっては油の中継基地ももってきます。


そのようにして、エネルギー系の複合施設をこの島の一部に建設し、それを集中的に安全に管理するという考え方です。


さらに東京の既成市街地から、新幹線型の供給処理施設用共同溝をここまで引き込んできます。


その共同溝を使って、熱や電気、場合によっては温水を既成市街地に供給するのです。


逆に新幹線共同溝を通してゴミが運ばれてきて、この島で処理されます。


・・・そういう計画も将来像としては考えられます。


ここはゴミの埋立地ですから、フワフワして十分に固まらない場所です。


したがって100年くらいは森林にしておいた方が良いですね。


エネルギー系施設はゴミの山の真中につくるのではなく、ゴミの下の地下にガッチリと作ります。


その上にゴミがのっています。


そのゴミの上に森林が育つという図式になります。

都市づくりとイメージ 5

そこで東京湾を見ながら、風呂につかって、まわりには木があるというような場所ができればとてもいいと思います。


東京オリンピック後にできた、代々木公園と明治神宮が一緒になった場所を、23区内の第一の公園としましょう。


第二の大公園は新木場から砂町にかけての場所でしょう。


今あるバラバラの公園計画や、下水処理場敷地全体を緑で覆って、野原と森林でできあがる公園としてまとめて、ここを江東公園とでも呼ぶのです。


そうなるとゴミの山を再生した森林の島は東京公園とでも呼ばれる第3の公園になるでしょう。


公園というよりは東京森林島かもしれません。


この島は羽田の飛行場から見ても、山のように盛り上がった森林で素晴らしい景観になるでしょう。


ディズニーランドからみればこの森林をこえて富士山があります。


ゴミをリサイクルすることは、そのように自然の形で行うのが一番素直な方法ではないでしょうか。


この島には基本的に市街地をつくるべきではありません。


もしそこに都市的設備を入れるということであれば、森林島にエネルギープラントを全部まとめてしまうことは考えてもよいでしょう。


東京の火力発電所をここに移してしまいます。


場合によっては東京ガスのガス発生施設ももってきて良いですね。

都市づくりとイメージ 4

もちろんこのようなことは避けたいにしても、13号地とゴミの投棄場所との関係は、今ひとつ整理されていません。


ところで一般廃棄物を積み上げたゴミの山は、将来どのように使われるのでしょうか。


これは、東京都がすでに言っているように、土を入れて森林にすることになるでしょう。


それもなるべく高く積み上げて山のようにして、そこに木を植えるほうが面白いですね。


一つのイメージとしては現代版のお台場をそこにつくってみましょう。


お台場は黒船がきたときに大砲を置く場所としてつくった、もともと東京湾のなかにはなかったところです。


土を運んで積み上げた埋立地。


しかし埋立地でも今のお台場には非常にきれいな緑があります。


東京湾は湿気と雨と太陽が十分あるところです。


ですから、栄養がある土を入れれば十分に木は育つのです。


生ゴミが腐っていけば、これもまた土壌になります。


それを肥料にして塩に強い木を植えれば、50年くらいたつととても良い森林公園になると思います。


しかしおそらくそこではメタンガスが常に吹き出すということになるので、メタンガスを集めて温泉をつくって森林の中の温泉としてもいいでしょう。

都市づくりとイメージ 3

今、東京港の13号地先でゴミを埋め立てています。


ここの埋め立てはもうじき限界にくるといわれています。


しかし東京のゴミ処理は今後も続けなければなりません。


これからもゴミは出るからです。


その他に、今のようにたくさん建物をつくれば、敷地で土を掘ったり、古い建物を取り壊したりした結果生じる、建設残土や建築廃材をどこかで処理しなければなりません。


厚生省は東京が吐き出す廃棄物を東京湾のなかで処理しなければならないということで、フェニックス計画と称して、どこかに埋立地をつくろうと考えています。


国が考えているのですから、かなり壮大な規模の廃棄物処理場になります。


東京港や千葉港などの縄張りをこえてどこかにつくられるでしょう。


しかしこれについては千葉県が猛烈に反対していますから、当面東京都は東京港のなかに、自分の責任で廃棄物を処理する場所を獲得しなければなりません。


したがって13号地のさらに沖合の、中央防波堤の外側にもう一つゴミ処理用の埋立地を考えざるをえなくなるのです。


つまり今のゴミでできた島の向こう側にもう一つ囲いをつくって、そこに生ゴミやゴミ焼却炉から出た残りかすを捨てる場所をつくるということです。


そうなると、13号地に立派なテレポートや国際的な金融センターやファッションセンターができても、依然としてゴミや廃棄物を積んだトラックが13号地を延々と通るということが続くでしょう。

都市づくりとイメージ 2

新木場から有楽町線沿いの地域では、大規模な工場用地を転換させながら、いろいろのタイプのオフィス街・商店街・住宅街が軒を並べて姿をあらわしてくるでしょう。


センスの良い街だといわれている、青山通りと似たような感じの街も生れてくると思います。


民間主導によるカラフルな市街地が連担してくると、13号地に東京都がオフィスをつくっても、都心の企業がそこに行くかどうかが問題になってきます。


やはり地下鉄を降りてすぐのところにオフィスがあり、地下鉄に乗れば10分で築地や有楽町に行ける場所の方が若いサラリーマンには好まれるでしょう。


13号地のように、新交通システムに乗ってトコトコと東京港横断橋を渡ってやっと新橋にたどりつき、さらに他の遊ぶ場所にゆくにはまた乗り換えなければならないとなると、サラリーマンにとっては一苦労です。


有楽町線沿いのオフィス街やマンション街の展開、レジャー施設の展開の方が、小粋で洒落ていて、小回りもききます。


オフィス床の分量はそんなに多くはないとしても、面白い街を早くつくる利点は有楽町沿いの再開発のほうにあるようにみえます。河成鎮次氏によると、またそういう意識で有楽町線沿いの企業がその土地の有効利用を積極的に考えると、東京湾の東側がつまらない埋立地から魅力のある市街地としての埋立地に再生されるようになります。


ところで非常に難しい問題が一つ残っています。


それは東京港の港湾区域のなかに廃棄物を捨て続けなければならないという問題です。

都市づくりとイメージ

月島、晴海、豊洲という埋立地の将来の姿を考えてみましょう。


この3つの埋立地の根元のところに、石川島播磨を中心とする豊洲の工場市街地があります。


この市街地の真中を、新木場から有楽町を経由し池袋に達する有楽町線が通っています。


この有楽町線が通ったために、この市街地は今までのやぼったい工場街から、大きく変わる可能性をもつようになりました。


この豊洲市街地の大部分は大企業によって大きく土地が所有されています。


いうまでもなく東京都は13号地にビジネス街をつくろうとしています。


しかしそれよりも先に有楽町線沿いのこの市街地で、民間企業が民間的な感覚で、民間の人達のためのオフィスや、リクリエーション施設を早くつくってしまう可能性もあります。


民間企業だから動きが早いですし、地付きの零細な商店街をうまくあしらった、民間の良いセンスがにじみ出る街がここにはできそうな気がします。


もし豊洲市街地がこのように石川島播磨を中心にして再開発されてゆくと、新木場も影響を受けて大きく変わるかもしれません。

鮫どんとキジムナー

どこの海でも、鮫がでるぞと聞きますと、人はそこで泳ぐのをひかえますね。


ご存知のように、鮫は海の猛魚です。


兇暴性をもち、血の匂いを好むといわれます。


この鮫の皮膚はざらざらとしたあらい目をもつかたい鱗でおおわれています。


こんなにかたい皮膚に守られているので、ちょっとやそっとのことでは、傷つかないのでしょう。


この夏は沖縄ツアーに行ったのですが、そのときに添乗員さんに聞いたのがこの「鮫どんとキジムナー」という話です。


このお話の主人公、久嘉喜鮫殿という人の名は、その人の肌から名づけられたもの。


全身がかたくざらざらしていて、いわゆる鮫肌。


その姿形も常人と異なっていたといいますから、一般の男よりも大きくて強そうな人だったのではないでしょうか。


みんなから「鮫どん」と、よばれていました。


鮫どんは真壁村宇江城に住む漁師でした。


南の海は、日が沈むと水平線から空いっぱいに数え切れない星がきらめきはじめます。


長いたそがれに、どこか甘い紫の空の色がずんずん濃くなってゆき、やがて、深い夜の闇にとざされますと、青い光にかがやいていた海のなかも、とっぷりと暗くなります。


星の時間、そして、夜釣りの時間です。


鮫どんは、夜、魚の休息する岩場をよく知っていました。


岩と岩とをもの馴れた足さばきで飛ぶように歩きます。


その日の天気や温度、折々の状況で敏感に動く魚の気分を察して、先まわりするのです。


時には小さなわなをこしらえて、魚を誘うこともします。


本当に一流の人とは

それぞれの分野で、それなりの専門家として活躍しているのですから、「プロ意識」を持つのは当然です。


しかし、問題はその「誇示」にあります。


たとえば、食生活コンサルタントのような肩書きをつけている女性に、質問の形で「これこそ美容食、という食品はないんだ、という説もありますね」などと聞いてみます。


編集者としての私は、何人かの学者・研究者の話を聞いたうえで、一つの問題提起をしたつもりです。


ところが、「大学の先生が何をいっているのか知らないけれど、私は、10年もこの世界でやってきたんですから…」といった答えが返ってきます。


これは、他人の意見を参照することや、討論することを拒否する形での「プロ意識の誇示」にほかなりません。


会話も前へ進まず、プツンと切れてしまいます。


これは記憶に残っている例にすぎず、どの専門分野にも「プロ意識を誇示」し、それ以上の幅広い勉強や討議を拒否するような人がいました。


それも、女性に多かった、と私は思っています。


そんな経験のなかから、私は次のような判断を固めました。


「本当に一流の人材というのは、世間からその道で一流と思われているだけでなく、本人は関連分野の新しい情報などを学びとることに熱心」であり、「私だってこの道では一流、というカラに閉じこもって、新しい情報などを受けつけようとしない人は、本当の一流ではない」のです。


これは派遣 千葉で働く女性たちも共感してくれるのではないでしょうか。