買収の合理性
同じ本性をもったべールが売春ほどきらびやかではないですが、買収の活動の周囲にもさかんにちらついています。
なんらかの政策を選択し、さらには実施するには最低限の正確さが必要とされますが、買収の領域はそれほど正確に限定することはできないでしょう。
もしもみずからの権力を行使するのとひきかえに禁じられた方法を用いてさまざまな報酬を手に入れる者を収賄者だとするならば、自分は正直者だと言い切ることのできる者はきわめてまれになるでしょう。
たとえ権力がごくかすかなものであり、ほんのつかの間のものであろうとも、権力の保有者をそそのかして権力を利用させ、ついにはそれを乱用させるまでにいたるというのは、権力の本質そのものではないでしょうか。
しかし、権力の乱用はどこから始まるのでしょうか。
権力の乱用は法律に抵触するのでしょうか。
それとも人びとの古い正義感に触れるだけなのでしょうか。
権力の乱用は、貨幣の代償というものさしによってのみ生ずるのでしょうか。
それとも現物的な利益周知のように、その種類はかなり広範なものですが、ともに生まれるのでしょうか。