ディノ・ヴァレンテ/ディノ 2

50年代末から60年代初頭にかけてグリニッジ・ヴィレッジのフォーク・クラブで歌っていたという"伝説"を思い出させるような、アコースティック12弦ギターの弾き語りによるアシッド・フォーク調のトラックが中心だが、ボブ・ジョンストンのプロデュースによる曲にはホーン・セクションやストリングスなどを含む誇大妄想的なアレンジが施されている。

ヘイト=アシュベリーに集まるヒッピーたちの価値観を象徴するような歌が多く、当時のサンフランシスコを代表するカルト・ヒーローだったはずの"音楽詩人"ヴァレンテの姿が見えてくる。

"幻の名盤"などと呼ぶほど大袈裟なものではないものの、60年代後半の数年間にはロックの震源地だったサンフランシスコ・シーンの空気を伝えてくれるタイム・カプセルのようなアルバムだ。

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